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物件を探すの巻


2016年の4月から神山町の地域おこし協力隊として活動していますが、最初に町から与えられた住処は、町営の集合住宅。

田舎暮らし=古民家暮らしを想像していた私にとっては、ちょっと期待外れだったのですが、文句も言ってられません。

なぜなら、神山町は、「今や移住者が200人待ち」と言われている話題の里山だったのです。

移住交流センターに登録するも、家が見つからず、神山に引っ越して来れない人がそのくらいいるのです。

実際は、高齢化率は50パーセント以上で、どんどん空家は増えているのですが、「仏壇がある」「年に1回お墓参りに来る」という理由や、「思い出のある家を知らない人に貸したくない」という人がほとんどで、新たな物件に巡り合うのは「奇跡」と言っても過言ではありません。

その気持ちも十分わかります。でも、普段から風を通していない家は、どんどん劣化が進み、人が住まなくなった家は、見違えるほど荒れ果ててしまいます。

このようなことは日本の中山間地域はどこでも起きていることだと思います。

私が住んでいる町営住宅には、春にはツバメのカップルも訪れ、日当たりも良好。元々は家族向けの住まいなので、3DKの広々としたところでした。自分が一人暮らしをするには十分快適だったのですが、私には、「住みながらゲストハウスとして開業できるような物件」を探す必要がありました。

歴代の地域おこし協力隊の先輩方も、実際にこちらで住みながら空き家となっているめぼしい物件を足を使って探し出し、そのご近所さんに聞き込みをして家主につなげてもらう、という超絶タフな経験をされている猛者たちばかりでした。

ちなみに、私が求めていた空家の条件は

・宿として使ってもOK

・自由に改修してOK(でもあまり改修費はかからない方がありがたい)

・日当たり良好(神山は山の陰になる場所が多く、結構難しい条件)

・山の上、でも山奥過ぎずアクセスはしやすい(これもまた難しい条件)

200人も空家を待っている状況でこの条件を満たす物件を探し出すのは到底無理のようにも思えました。

そして、「ご縁があれば見つかるだろう」と妙な自信に支えられ、呑気に構えて特に物件探しに力を入れていなかった私でしたが、任期も折り返し地点を過ぎたころから、ちょっと焦り始めました。

まずは、地域おこし協力隊の活動で知り合った各地区のコネクションを活用し、空き家を紹介してもらったり、気になる空家があったらそこに住めるかどうかを相談することから始めました。

しかし、何件か紹介してもらうも、やはり、条件を満たすような物件にはなかなか巡り会えず。。。

物件探しは難航を究めました。


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