床張り合宿の日程が決まり、農林漁家民宿(食事提供なし)という方向性がきまったところで、大工さんとの打ち合わせを行いました。
もじゃハウスができるまで、たくさんの人に関わってもらいたい、みんなでワイワイ作業しながら作っていきたい、という思いがあったので、床張り合宿と、漆喰壁塗りはワークショップ形式で行うことにしました。
大事な床下部分はしっかりプロの腕にお任せするということで、床張り合宿の日までに畳をはがし、床下のボロボロ部分を何とかしていただくことになりました。床下、結構、シロアリにやられておりました…

床下を見てみて、大きな大きな芋蔵を2つも発見!大工さんが教えてくれました。人がすっぽり入れそうなくらいの大きさです。
さすが、築150年の農家のお家です。歴史を感じます。

古民家、面白い。。。
なかなかこんな現場に立ち会えることがないので、ちょこちょこ仕事の合間に、お仕事を見させていただきました。


大工さん、かっこいい!!
物珍しいものばかりだったため、テンションが上がり写真を撮りまくるわたくし(邪魔)。
下をコンクリで固めているわけではないので、自然の石を使って水平を作っていく、正に、匠の技です。


水平に赤いレーザー線を引くマシンと、白ありガード。
大工さんの道具シリーズです。
そして、暗い雰囲気でぼろぼろだった奥の部屋の天井をはがすと、ものすごく雰囲気のある天井裏が出てきたのです。


昔は囲炉裏やかまどで火を使って生活していたため、天井が燻されて、黒くなった梁や煤竹(すすたけ)が出てきました!
煤竹は、茶道がやっている人にはおなじみの、茶器に使われている高級な材だそうで。
そんなことも知らない私は、単純に、「かっこいい!」としか感じなかったのがお恥ずかしいところですが。
普通に天井をつけてもらう予定を急遽変更し、「このかっこいい天井はふさがずに見せてください」というお願いをすることに。

すすが天井から落ちてくるので、掃除が大変だよ、と教えてもらったのですが。また、この部分を見せておくためには、サイドがちょっと複雑な工事になってしまうのですが。どうしても、この家の歴史を感じられるこの天井、ぜひ見えるようにしてほしいと思って、そのまま出してもらうように、ちょっと無理なお願いをしました。だってかっこいいんだもの。
もうひとつ、今のもじゃハウスの壁は、砂壁。触るとざらざらしていて、ポロポロ落ちてくる、いわば、昔ながらの壁。

そのままでも、良かったっちゃあ良かったのですが、呼吸をして湿度調整をしてくれるといわれている漆喰という素材にとても興味があったのと(神山は、暮せばすぐわかるのですが、梅雨時期と秋雨の時期は湿度との戦いです、すべてのものがカビる)、壁塗りワークショップをやってみたかったので、 左官屋さんにこの砂壁をはがして、アク止めを塗ってもらうまでをお願いしました。
さあ、まだまだ改修は続きます。